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2010年4月9日金曜日

小説 「バック ロード」 39  戸口 了

「え?どうして?」

「あ、約束してたから。」
ヤスコは不審な表情を表わしながらもボタンを押した。アキラは
押し終えたところで、それを取り上げた。
「え?あ、な、なにするの。」
「もしもし・・・。」
カズオの声が聞こえてきた。
「あ、俺だけど。」
「え?誰?・・・あ、アキラ?な、なんでお前が?」
「話は後だ。とにかくグラウンドで待っててくれ。すぐ行くから。」
アキラは電話を切り、ヤスコのバッグにそれを突っ込んだ。
エンジンを掛け、怪物を一声吠えさせ、再びアキラは街に向かっ
た。
観衆は注目したが、後を追う者はいない。そして、皆が道を譲っ
たために追われる者もいなかった。

アキラはダウンロードを一気に駆け下りていく。

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